2008年10月26日

Matchless Lightning

遅くなってしまいましたが、自作Matchless Lightningの音をアップします。

録音環境は、

 MIC・・・Shure SM57 (オンマイク)
 Audioインターエフィス・・・M-Audio Delta66 & Omni I/O
 Cubase 3

軽くRoom Reverbをかけてます。

アンプのセッティングは、前回のアッテネーターをかませた状態で、

 Volume・・・3時
 Bass・・・11時
 Treble・・・2時
 Master・・・9時

です。
ギターは、最近メインで使っているバレイアーツのストラトです。S-S-Hで、リアはダンカンのカスタム(TB-5)を搭載してます。





アッテネーターをかませてあるので、ちょっとこもり気味です。本来はもう一段クリアな感じです。

次に、ブースターをかませてみます。まずは自作のFull Drive 2 コピーです。





Full Drive 2 は、結構好みの音です。プレゼンスが一段持ち上がった感じ。

続いて、これまた自作のKlon Centaur。





ケンタウルスは、低音が削られてしまいますが、中高域にかけて独特な音。
バントアンサンブルの中で存在感が出そうな音です。

最後に自作AC Booster。





AC Boosterは、とても素直な音。癖がなく、元の音をそのままブーストしてくれます。変な味付けがないので、本来のアンプの音を生かしたまま歪みを増すことが出来ます。

私の好みはFull Drive 2 ですね。なんだか、ほかのブースターも作ってみたくなりました・・・

2008年10月18日

Matchless Lightning

制作から一週間、何のトラブルもなくゴキゲンなサウンドを奏でてくれているMatchless Lightning君ですが、15Wとはいえやはり爆音。マスターボリュームを9時ぐらいまでしか上げられず、EL84のおいしいところを体感できません。

ということで、アッテネーターを作成しました。

今回は0.5WになるようにL-Padで作成しました。まあなんとか、マスターボリュームを上げてもそこそこの音量になりましたが、やはり気になるのがハイ落ち。モコモコになってしまいます。で、ハイパス用に10uFのバイポーラ電解コンデンサを採用。ちょっとはマシになりました。

でも、出力ボリュームのコントロールが出来ないのはちょっとイヤなので、Garrettaudioさんの可変タイプアッテネーターをを買ってみようかと思います。

2008年10月13日

Matchless Lightning

いよいよ基板・そのほかすべての配線です。

レイアウト図と照らし合わせて、慎重に半田付けをしていきます。2時間ほどですべて完成。

一通り半田付けをした後は、レイアウト図にそって、テスターで導通を確認していきます。何度も何度も確認して、半田不良や結線間違いがないかチェックします。

よし! 出来た! ってことで、早速真空管をセットして、緊張の通電・・・

電源ランプはちゃんとついてる。よし! ではスピーカーにつないでプラグイン!


 うぎゃ!


はい。感電しました。いや〜、びっくらこいた。体中が「ビンッ」って痺れます。これは心臓に悪い。なんで??? これはなんかおかしいぞ? 何でプラグインしただけで感電する? 早速総チェックだ! ってことで電源を切ろうとしたら・・・


 ほぎゃう!


また感電・・・ これはたぶん、アース不良に違いない! ってことで、コンデンサの放電を待って早速チェック。まずは、配線チェック・・・


 アッーーーーーーーー!


なんと、基板のグランドが落ちてない!!! なんてこった! あれだけ確認したのに・・・ かなり落ち込みました・・・orz ちゃんと結線して、電源オン&再び恐る恐るプラグイン。今度は感電しないぞ。大丈夫だ。ギターを抱えてボリュームを上げていきます。


 ギャーーーン


鳴ったー! すげー! 感動! でも待てよ? 音は鳴るには鳴るが、「ブーン」というひどいノイズ。これじゃまともに弾けたもんじゃない。

あっ、そうか! プリ管のシールドケースをつけていなかった・・・ ってことで、12AX7の3本にシールドケースをかぶせてもう一度鳴らす。おっ! だいぶノイズが減ったけど、まだ若干ノイズがあるぞ・・・ ってことで、早速ネットでノイズの原因を探していると、どうやらヒーターの電源に原因があるようです。今回、ヒーターはCeriaToneのレイアウト図通りに交流のまま配線しましたが、それがノイズをまき散らしているようです。そういえば、CeriaToneのレイアウト図で使われているヒーター電源の6.3Vはセンタータップになっていて、センターがグランドに落ちていますなあ。どこかのサイトで、片側をグランドに落とすとノイズが軽減されるとあるので、早速落としてみます。

 ノイズが消えた! ヒャッホー!

で、ヒーター電源を直流にするともっといいらしいので、この際ダイオード整流にして交流を直流にしました。

できた! で、もう一度鳴らしてみる。ノイズなし! まあ、マスターをあげればそれなりにノイズがあるのですが、こんなもんでしょう。

 ということで、最後にパネルにインレタを貼って、とうとう完成!!!

いやー、出来ちゃうもんですね! 初めてにしては上出来かな? 感電とノイズ以外はこれといったトラブルはなかったし。いやはや、感動もんですよ。自作で真空管ギターアンプが出来ちゃうとは夢にも思わなかったです!

で、音の感想ですが、とにかくぶっとい! 歪みはジャリッとした感じなんですが、恐ろしく前に出る音で、アタックがガツンときます。そして、ピッキングの強弱が出やすく、弱く弾くとほとんどクリーン、強く弾けばガツンと歪んで、これはおもしろい! でも、ちゃんと弾かないと粗が出まくり! トーンコントロールが独特ですね。トレブルを上げると低音がカットされて中高域が上がり、下げるとカットされていきます。バスを上げればだんだんブリブリになっていき、下げるとスカスカになっていきます。ちょっと慣れが必要ですね。いやー、コリャすげー! ただ、自宅はマンションなんで、マスターをほとんど上げられません。15Wは爆音ですので、パワー管が歪むところまでは体感できません。パワー管のEL84は結構歪みやすいと聞くので、早くスタジオで鳴らしてみたいですね。

機会があったら、音源もアップしようかと考えています。さて、次は何を作ろうかな・・・

Matchless Lightning

さあ、三連休最終日。一気に組み上げます!

ケースの穴あけが終了したので、早速パーツを取り付けます。

おぉっ! だんだんソレッぽくなってきたぞ! ワクワク・・・
早速ヒーターと電源周りの配線をします。電源周りにはBeldenの18AWG撚線を、そのほかには毎度おなじみBeldenの8503を使用します。電源系は丁寧に撚っていきます。

さて、真空管のヒーター周りの配線が終わりました。となると、真空管を取り付けてみたくなります。早速、ちゃんとヒーターがオレンジ色に光るかどうか試してみます。

か、かっこいい! やっぱり真空管を取り付けるとワクワクします! ちゃんとヒーターもついてる! これは楽しみだ!

さて、一気に配線を終わらせちゃいましょう。

Matchless Lightning

つづいて、ケースの穴あけです。

穴を開ける前に、イラストレーターであける位置を描きます。これをケースに貼り付けて、ポンチを打っていきます。これ、結構重要な作業です。真空管取り付け用の穴は、12AX7とEL84は22mm、整流管のGZ34は26mmです。今回穴あけに使用したのはホールソーです。ホームセンターで購入。普通のドリルに取り付けられて、しかも結構きれいな穴が開けられます。

ねじ穴用の小さな穴まで開けていきます。これが結構骨が折れる作業。電源トランスなどの四角い穴は、四角に沿って小さい穴を開けていき、ニッパーで切ってヤスリをかけます。

さて、この三連休、一気に組み上げますぞ!

2008年10月11日

Matchless Lightning

いよいよ基板の制作に入ります。

基板に使用するベーク板(ベークライト)のカットと、ハトメ用とケース固定用の穴をあけます。
今回、ベーク板を初めて加工しましたが、これが結構脆いんです。気を抜くとバキッっと割れちゃいます。カットはプラスティックカッターで、穴はドリルを低回転・低トルクにしないと割れてしまいます。というか失敗しました。2mmぐらいの下穴を先にピンバイスであけておくと楽です。何事も学習です。ハトメはホームセンターで4mmのものを購入。ホントはもう少し小さいのを探していたんですが、これがなかなかないんですな。アキバで買っておけばよかった・・・ で、ハトメをせっせと打っていきます。

今回、半田は確実性を重視して、いつも使っているアルミットを使用します。Kesterとか使おうかとも思ったのですが、やめます。で、早速パーツを取り付けていきます。

う〜ん、カッコいい! 電解コンデンサは、22u/350VがF&T、33u/350VにRUBY Goldを使用しました。220u/100Vになかなかいいのがなくて、よくわかんない大きなものになってしました。大きさがそろっているからいいか・・・ 25u/25VはSprague Atomをチョイス。そのほかのコンデンサはMalloryとマイカにして、抵抗はXiconのカーボンと巻線としました。

実は、CeriaToneDockery Ampsとでは、若干回路が異なってます。基本的にはCeriaToneでいくことにしますが、Dockery Ampsには電源トランス二次側の直後についている33u/350Vにブリーダー抵抗がかませてあります。これがあると、電源を切った後、コンデンサにたまった電気を数十秒で放電してくれます。感電を少しでも避けるために、これを採用します。

さて、お次はケースの加工に入ります!

2008年10月 8日

Matchless Lightning

さて、頼んでいた部品が届きました。いつものGarrettaudioさんで頼みました。ここは迅速な対応でGoodです。しかも結構マニアックなパーツがそろってるし。いつもお世話になってます。

ML_buhin.jpg

トランス類はノグチトランスの通販です。

電源トランスは、CeriaToneでは2次側が290Vのセンタータップになっていますが、なかなかありません。某ブログで280Vセンタータップ(280-0-280)で制作されている方がいらっしゃったので、HashimotoのPT-100をチョイス。140mAなんで、容量的には少々オーバースペックかな?

出力トランスには、ノグチトランスのPMF-G5にました。これも某ブログでPrimary 5KΩを使用している方がいらっしゃったのと、「ギターアンプ用」となっていたので選んでみました。

チョークは春日無線の4B-50MA。これも某ブログで5Hの50mAを使用していたのでまねました。東京出張のついでにアキバのお店でGet。

Garrettaudioでそろえきれなかったのもは、アキバですべてそろえました。今回、可搬性を考えてヘッド部分のみを作成し、さらに19インチラックマウント仕様にします。ラックは東京ラジオデパート地下1Fの奥澤で購入。5,000円しなかった。安い!

ML_case.jpg

基盤となるベーク板は東京ラジオデパート2階のマルカ電機で購入。種類も豊富でGood。

レイアウト図には、ノイズを受けやすい配線にシールド線が指定されているので、何かいいものはないかな、と秋葉原駅前の トモカ電気にいって物色。買ったのがベルデンの2chマルチケーブル。これをほぐして、中の細いシールド線を使うことにしました。

さて、材料が全部そろいましたので、早速制作に取りかかることにします!

2008年10月 5日

Matchless Lightning

ブログをほったらかしにして早2年・・・・

BLOG再開第一弾として、真空管ギターアンプ自作をスタートします。

さて、最近の私の趣味は、エフェクター自作です。30個ぐらいは作ったでしょうか。最初は見よう見まねで作り始めたのですが、やっと何となくわかってきたような気がします。で、調子に乗って今回無謀にも真空管のアンプを作っちゃおう、と思い立ったわけです。

今までは9Vの世界だったのですが、真空管アンプともなると何百Vもの高電圧を扱うわけで、それはもう、下手をすると感電死しかねない大変危険なものです。しかし、真空管ギターアンプの自作を公開されている皆さんに感化されちゃいました。作るぞ! 作ってみせるぞ!

で、それはもう調べに調べましたよ。アンプの回路図やレイアウト図を探したり、ブログで公開されている自作記事を穴が開くまで見ました。トランスやらチョークやら真空管やら・・・ 訳のわからないパーツも一つづつ調べました。

で、これを作ります!

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Matchless Lightning です。最初はもっと簡単なものから作ろうかと思ったのですが、最近ライブが多いし、どうせなら実践で使えるものをと、これにしました。15Wですが、小さなライブハウスぐらいなら十分でしょう。真空管の15Wは、結構パワーがあります。

そう、マッチレスといえばChar。あの音ですわ。昔から気になるアンプの一つだったのですが、あまりにも高すぎて買う気もおこらないアンプです。今でも中古で3〜40万します。たけ〜。

制作するに当たって参考にするのは、真空管ギターアンプのキットで有名なCERIATONEと.Dockery Ampsにあるレイアウト図です。とくにCERIATONEは、ほかにも魅力的なアンプのレイアウト図がたくさんあって、何とも制作意欲をそそります。

さて、次回から早速制作過程を紹介していきますよ。私のような超初心者のために、なるべく詳細に紹介していこうかと思っています。こうご期待!