2011年4月 3日
スポルテッドなテレキャスター その2
ボディーのカットを行うとする。
一枚の板からボディーの形状にカットするにはいろいろ方法がある。
一般的に板を曲線に切るにはバンドソー(帯鋸)を使うのだが、私は持ってないし、高い。安い電動工具でお気軽に切るにはジグソーを使うのがいいかも。値段も手頃(1万円前後)で、フツーにホームセンターで買える。私が持ってるのがコレ。
BOSCHのPST800PEというモデル。結構なパワーでガシガシ切れる。ジグソーで一番大事なのが「オービタル機構」といって、所謂シャクリ機能だ。これで曲線もスイスイ。気持ちよく切れる。しかもこのモデル、ブロア機能も付いていて、切りくずを吹き飛ばして切削部分の視界を良くしてくれる。
さて、テレキャスボディを作るに当たって、一番最初に作るのがコレ。
これは外形用のテンプレートで、このほかにザグリ用とか作る予定。コレをガイドにして切るのだ。MDFボードで作成。この材も、ホームセンターなどで手軽に買える。
使用したテレキャスの図面だが、ネットで探した。「telecaster blueprint」で検索すれば見つかるだろう。「bluepirnt」は設計図の意味。「青写真・青焼き」ですな。ちなみに回路図は「schematics」。私は印刷会社に勤務しているため大判インクジェットで出力したが、一般の方はキンコーズなどの出力センターにお願いするか、A4プリンタでタイル印刷するしかない。ジグソーである程度ざっくり切って、その後はシコシコとヤスリで整えていく。
さて、ジグソーでざっくりと外形を切った後、テンプレートを使って正確に切っていくわけだが、ここで登場するのがトリマー。
これもBOSCHですな。これは我が師匠も使用していたので真似して買ってみた。そんなべらぼうに高い物でもない。しかし、このトリマーという電動工具、超怖い。何が怖いって、まず音がでかい。所謂溝を掘ったり角を落としたりするもので、その刃先は3万回転ぐらいの超高速。指など軽く触れよう物なら、いとも簡単に吹っ飛ぶぐらいの威力。う〜ん、恐ろしい。ビット(刃)を交換したり、刃の出具合を調整するときには必ずコンセントを抜いてから。念には念を入れて。刃の取り付けも慎重にしたい。皆さんも、もし使用することになったら気をつけて! でも、最近は慣れてきた。この「慣れ」が一番怖いのだが・・・ ちなみに写真に写っているのは、自作アタッチメントが装着されている。説明はまたの機会に・・・
トリマーで使用するのはこの三種類。
左と真ん中は、「ベアリングガイド付きビット」という物。ベアリングの径と刃の径が同じになっていて、テンプレートを切りたい木の上に重ねて、テンプレートにベアリングガイドが当たるように切れば、テンプレートは切れずに下の木だけ切れる(削れる?)ということ。
右側は目地払いビットといわれる物。ガイドベアリングが先端に付いている。まあ、見れば用途は解ると思うが・・・ ベアリングガイド付きビットだけでは、厚さ5cmもある板を切り抜くことは出来ないので、最後の最後、この目地払いビットで落とすのだ。
ということで、とりあえず基本外形の切り出しが終了。
次は厚みの調整とトップの貼り付け。