2006年3月24日

ブライトリング君退院

一昨日Studio Breitlingから電話があり、オーバーホールが終了したとのこと。1月26日にオーバーホールに出したので、まるまる2ヶ月かかった。予定通り。本日早速銀座のStudio Breitlingへ取りに行く。

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前回撮影してなかったので、こっそりパチリ。

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受付の横から内緒でパチリ。

オーバーホールが60,000円、折れてしまったリューズを交換して4,000円。合わせて消費税込みで67,200円也。8年もオーバーホールしてなかったんで、もっと交換部品があるかと思いきや、意外にもリューズ以外は部品交換無し。ちょっとビックリ。早速2ヶ月ぶりのご対面。

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今回は研磨オプションをパスしたので元々の傷はそのままだけど、洗浄してあるのでピカピカ。まあ、傷も「はめてきた証」なんだから、そのままにしておいて良かった(と思っておく)。動きが悪くなっていたブレスレットも、ちゃんとスムーズに動くようになってるし、留め具もかっちりと閉まるようになった。う〜ん、いい感じ。

ちなみに、こんな「オーバーホール専用ケース」に入って帰ってきた。

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このあたりが、なんともニクいですなぁ。「丁寧に扱われてるんだなぁ」って感じ。

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ちゃんと診断書もついてきます。

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まあ、さすがに7万円弱払っただけのことはある、って感じの内容物です。ハイ。あとは、精度がどの程度改善しているかを見るだけ。出す前は、一日で30秒〜1分ぐらい遅れていたので...

2ヶ月ぶりにはめるブライトリング・クロノマット君は、ずしりと重い。何という存在感! 改めて、ブライトリングのオーナーで良かった、と思った今日一日であった。

2006年3月18日

映画 「四日間の奇蹟」

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「久々に映画レンタル」第二弾。原作は浅倉卓弥著の同名小説。この小説は読んでいたので、がっかりするかな? と思いながらも恐る恐る見てみた(原作→映画って、がっかりすることが多い)。

この映画、原作にかなり忠実。私が原作を読んで思い描いていた風景がそのまま映像になっていて、それだけでちょっと感動した。このあたりは原作の描写の細やかさを物語っており、浅倉卓弥の緻密さを改めて感じる。真理子を演じる石田ゆり子の薄幸な雰囲気がまたいい。その他キャストもぴったり役にはまっていて違和感がない。

夢を閉ざされたピアニスト、特異なピアノの才能を持つサバン症候群の少女、悲しい過去を背負った孤独な女。脳疾患専門の介護施設で起こった落雷事故から始まる不思議なストーリー。

上質なファンタジーとして非常にいい作品であり、ひょっとしたら原作に負けない希な映画なのかもしれない、と思った。

2006年3月16日

映画 「私の頭の中の消しゴム」

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久々に映画でも借りてくるか! ということで、何の意味もなく本作品をチョイス。韓国映画はほとんど見たことがないんだけど、どんなもんだろうと、ちょっと期待。

題名から察するに、脳疾患かなにかで記憶が失われていく物語なのだろう、と思いながら、たとえば「解夏」のように「目が見えなくなる」、とか、「博士の愛した数式」のように「記憶が80分しか持たない」、とか、「世界の中心で愛を叫ぶ」のように「最愛の恋人が死んでいく」とか... すでに見る前から涙腺がやばそうになりながらPlayボタンを押す。

結論から言うと「泣けた」。何とも切ない。

でも...

後から思い返せば、なんだか腑に落ちないというか、無理矢理というか、見ている最中は、「まあ、文化の違いっていうのもあるんだろうな」と思って見ていたんだけど... たとえば、

(1)
若年性アルツハイマーを扱っている作品なのに、ホームでタバコの火を借りる所から物語が始まっている。出てくる医者も、患者の前でガンガンタバコを吸う(あり得ん!)。主人公の男もガンガン吸う(この病気の原因の一つとして、喫煙の影響が上げられている)。このあたりは非常に無神経だ。当事者が見たら怒ると思うよ。

(2)
主人公の女が、冒頭いきなりコーラを一気飲みして、おもむろにゲップする。とてもかわいい女優なのに、それはないだろう... しかも、ゲップする意味がわからない。ただ笑いを誘いたいだけなのか何なのか??? お下品きわまりない。

(3)
はじめの2/3は、恐ろしいスピードで結ばれたバカップルのイチャイチャ加減が延々と続く。「あれ? なんだ! ただ忘れっぽい女の話なのか? ファインディング・ニモでいうドリーみたいな?」って勘違いしそうなぐらい。後の1/3で急激に病状が悪化する。「こんな幸せな二人が...」っていう意図が見え見え。

他にもいろいろあるんだけど、書いちゃうとストーリーバレバレなんで書かないでおこう。

この映画、あちこちで評価が賛否両論。「激泣けた!」ってのと「怒!! ふざけんな!」ってのと、パッキリ2分の評価。繰り返すけど、私は泣けた。でも、もう見ないと思う。見て泣いた後でドッチラケって感じ。

2006年3月15日

「レイクサイド」 東野圭吾

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ちょっと短めの殺人ミステリー。中学受験勉強合宿で起きた殺人事件。4家族と塾講師が絡む謎。いったい真相は...

う〜ん、いかにも「火曜サスペンス2時間単発物」用に作られたようなストーリー。映像化しやすそう(すでに映画化されているそうだが...)。まあ確かにひねってある展開なんだけど、底が浅い感じ。半日ぐらいでざっと読めて、後に何も残らないし、メッセージ性も希薄。

本日発売の福井晴敏「Op. ローズダスト」までの時間つぶしで読んだのだが、まあ、なんてことない普通の作品だった。

そんなことより、本日発売の福井晴敏「Op. ローズダスト」ですよ! もちろん早速買いましたよ。私、普段はハードカバーは読まない主義なんですが(だって、重いし...)、福井晴敏だけは例外。久々の新作で、ワクワクですよ。

2006年3月 9日

「日輪の遺産」 浅田次郎

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大日本帝国陸軍が奪った、マッカーサーが二代にわたって築いたフィリピン独立資金のための時価200兆円の財宝。それを戦後復興のために秘密裏に隠す。さて、その財宝は実在するのか? という話。もちろんフィクション。タイトルの「日輪」とは大日本帝国のこと。

「徳川埋蔵金」とか「インディ・ジョーンズ」みたいな話かと思いきや、話は意外な方向へ進む...

いやはや、面白い! 過去と現在が交互に描写されるという、よくある手法で進み、それが徐々に関連づけられていく。金に目がくらんだ強欲人間のように見えて実は... う〜ん、上手いなぁ。また、マッカーサーとその取り巻きが、かなり滑稽に書かれていて、これまた面白い。

お奨め。