2006年3月18日

映画 「四日間の奇蹟」

四日間の奇蹟.jpg

「久々に映画レンタル」第二弾。原作は浅倉卓弥著の同名小説。この小説は読んでいたので、がっかりするかな? と思いながらも恐る恐る見てみた(原作→映画って、がっかりすることが多い)。

この映画、原作にかなり忠実。私が原作を読んで思い描いていた風景がそのまま映像になっていて、それだけでちょっと感動した。このあたりは原作の描写の細やかさを物語っており、浅倉卓弥の緻密さを改めて感じる。真理子を演じる石田ゆり子の薄幸な雰囲気がまたいい。その他キャストもぴったり役にはまっていて違和感がない。

夢を閉ざされたピアニスト、特異なピアノの才能を持つサバン症候群の少女、悲しい過去を背負った孤独な女。脳疾患専門の介護施設で起こった落雷事故から始まる不思議なストーリー。

上質なファンタジーとして非常にいい作品であり、ひょっとしたら原作に負けない希な映画なのかもしれない、と思った。

comments

      
comment form
comment form