2009年5月10日

Dr.Z Mini Z その4

いろいろ事件が起こったが、なんとか完成したMarshall Lead 12改(Dr.Z Mini Z)君。

Mini Zはワンボリューム・ワンインプットなので、余分な穴にはホールソーで穴を開けるときに出来るクズを詰めて、裏からホットボンドで止めた。

裏はこんな感じ。

スピーカーアウトは、他のキャビでも鳴らせるように4Ω・8Ω・16Ωの切り替え式にした。普段は8Ω。

さて、早速音をアップ。このアンプ、12時まではほぼクリーン。12時を過ぎるとだんだん歪み出すのだが、クリーンは正直言ってあまり良くない。抜けが悪いというか籠もっているというか・・・
クランチ主体のアンプだろう。

ということで、まずはボリューム12時。フロント(シングル)で弾いてみる。





クリーンから歪みはじめって感じ。もう少し抜けがイイといいんだが・・・
そして9時。リア(ハンバッカー)で弾きはじめ、最後の方でフロント。





なかなかイイね。やはり元気なクランチサウンドがこのアンプの得意なところだろう。シングルアンプ独特のパンチのある音だね。さすがに低域は出ていないけど、適度な箱鳴りで気持ちがいい。
最後にフルアップ。リア(ハンバッカー)オンリー。





いや〜、なかなかいいんではないの? 決してMarshall系の音ではないけど、Youtubeで聞いたMini Zのサウンドに近い。気持ちいい!

出来た直後に気になっていたハムノイズも、あまり気にならなくなった。まあ、ギターアンプなんて、多かれ少なかれノイズはつきものなので気にしないことにする。

ということで完成! 5Wととはいえ自宅では爆音。今度、練習スタジオでも使えるかどうか実験してみよう。
 
 

2009年5月 9日

Dr.Z Mini Z その3

基板とシャシーの穴開けの次は、組み込みと配線。

配線が終了して、配線をチェックし、いよいよ音だし・・・ というところでいろいろ事件が発生。

事件その1

 ジャンクで落としたMarshall Lead12だが、スピーカーに繋いでも音が
 鳴らない・・・
 あれ? と思い、別のキャビでならしてみると「ちゃんと鳴る」。
 どうやら、スピーカー不良のジャンクだったらしい! ガーン!
 しょうがないので、ヤフオクにてセレッションの「G10S-50」ってのを安く落札。
 50Wはオーバースペックだが、安かったのでイイかと。
 ということで一週間作業がストップ。

事件その2

 無事にスピーカーが届いて、早速取り付ける。
 音は最高にイイ! フルアップ時のクランチサウンドがスゲー心地よい!
 でも、最初に懸念したとおり、

  「ぶーーーーーーーーーーーーーーーん」

 ハムノイズが結構でかい。やっぱ、トランス類を内蔵にしたせいだろうか?
 アース関係も気を遣っているつもりなので、やっぱトランスが犯人なんだろう
 か・・・ 念のため、電源トランスに一番近い33μ/450Vを47μ/450Vに
 変えてみるか・・・ ということで、またネットで発注。一週間待つこととなる。

事件その3

 注文していた電解コンが到着し、早速取り付ける。
 ウイスキーをチビチビやりながら作業。電解コンを取り替えるだけなので
 楽勝・・・ と、完全にナメていた。

 さて、スイッチオン。

  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 あれ? 音が鳴らない! なんで????

 しばらく様子を見ていたら、いきなり「バシッ」とヒューズが飛んだ。
 まばゆい光とともに。慌てて電源を落として、よく見てみると・・・

  電解コンの+リードを切り忘れてシャシーに接触しかかっているではないか!

 アホか俺・・・orz
 はい。ショートです。シャシーにはアースが落ちているので、当然ショート。

 で、リードを切り落として、新しいヒューズを入れて、電源オン。

  「パシュッ(ヒューズが飛ぶ)」

 あれ? もうショートはしていないはずだが・・・
 ここで焦り出す。なんか、ぶっこわしちまったぞ!! どこだ??

 こういうとき、人間ってパニックになりますね。あとから思えば、
 完全に冷静さを欠いてしまっていた。ヒューズを入れ替えて
 もう一度電源をオンにしても、瞬時に切れてしまう。同じ事を5回も繰り返す。
 切れたヒューズの山・・・ 今から思えば、必ずどこがショートしているのだから
 何回やっても同じなのだが・・・
 この時点で完全にパニックになり、いつもmixiでお世話になっている、
 知る人ぞ知るドクトルアボンヌ氏に連絡を取る。
 (ごめんなさい。許可無く名前を出してしまいました・・・)
 氏から
 「馬鹿者! 冷静になりなさい! とりあえず一晩おいて、再度見直せ!」
 とアドバイスをいただき、とりあえず寝る。
 (でも、そのとき、勢い余って電源トランスを発注してしまっている)

 一日おいて、冷静に分析してみる。
 どこかがショートしているからヒューズが飛ぶのであって、その原因を
 探ればいい。まず怪しいのがブリッジ整流用のダイオード。コレの一つでも
 逝っていればショートする。テスターで確認してみるが、異常なし。
 ヒューズ、電源トランス、整流ダイオードのみにして電源をオンしても
 やはりヒューズが飛ぶ。今度は電源トランスから整流ダイオードを外して
 再び電源オンする。やはりヒューズが飛ぶ。
 これはやはり、電源トランスが逝ってしまっているに違いない!
 ひとまず電源トランスが到着するまで待ち、新しい電源トランスを接続し、
 まずはトランスのみで電源オン。
 ヒューズは飛ばない! 整流ダイオードを繋いでも飛ばない!
 やはり電源トランスが逝ってしまっていた!
 ということで、基板に電源を供給して、再び電源オン。

  「ズギャーーーーーーーーーーーーーーン」

 おおっ、鳴った鳴った!

まあ、今から考えれば、すべての原因が

 「酔っぱらいながら作業した」

事だろう。何百ボルトもの高電圧をいじくるのだから、油断は禁物。
ヤバイヤバイ。

ただ、ハムノイズは依然として消えない。内蔵にしてしまったトランス類の影響だろうか・・・
ということで、音はまた次回。


 
 

2009年5月 7日

Dr.Z Mini Z その2

前回からかなり間が開いてしまったけど、その2。

まずは基板を作成。

実は、フリストには回路図とともに内部写真もあったので、出来るだけ同じような部品になるように揃えた(といっても、出力トランスも同じでないと意味がないのだが・・・)。シングルの出力トランスにあまりいいのがなくて、5Wぎりぎりだけどコレにした。5Wギリギリはやばいだろうか? まあ、駄目ならもう少し大きめのモノに変えよう。

Marshall Lead12のシャシーは非常に分厚い鉄板で、電源トランス用の四角い穴を開けるのが面倒だったので、この際トランス類はシャシーの中に納めてしまうことに。ハムノイズとか心配だけど・・・ 縦型の電源トランスで、280Vと6.3Vがあるものが全然無くて、しょうがなくヒーター用6.3Vのトランスと電源用280Vのトランスの二つを乗せることにした。ますますノイズが心配。せめて出力トランスだけでも外に出せば良かったのだが、結局全部内蔵することにしてしまった。

さて、お次はいよいよ配線。
 
 

2009年4月13日

Dr.Z Mini Z その1

先日、ヤフオクでこんなものを落とした。

はい。Marshall Lead 12 でございます。これ、高校の頃(かれこれ四半世紀前!)に突如出現したアンプ。Marshallとえいばその頃、ちょースーパーダイナミックにあこがれていたアンプだ。でも、高校生の分際で買えるわけがない。でも、あこがれのギタリストの音は、そのほとんどがこのアンプから生まれてくる! と思っていて、いつかは手に入れたい! と思っていたものだ・・・ そんなMarshallから、ひょっとしたら買えるんじゃ無かろうか? と思わせるモデルとして登場したのが、このLead 12だ。まあ、トランジスタなんだけど、あのMarshallロゴが燦然と輝いている! ほし〜〜〜〜〜〜〜い! と思いながら買えなかったorz・・・

そんな思い入れのあるアンプが、このLead 12なのである。

でも・・・

いい大人になった現在、Lead 12 自体にはあんま興味ない。ではなぜ落としたかというと、

 「こいつを、見栄えはそのままでフルチューブに改造してやる!」

そんだけw

たまたまジャンクで出ていて、6千円という格安で落とした。どうせアンプ部には何の興味もないので、キャビとスピーカーだけ使えればいいか、という感じで落とした。

さて、こいつをどう改造してやろうか・・・ と思い、真っ先に思い浮かんだのがコレ。

プリ管に12AX7、パワー管にEL84を使った王道のシングルエンド5Wである。前にCarmen Ghiaを作ったが、このアンプも気になっていた。1ボリュームの何ともストレートな感じ。スピーカーは8インチ。Lead 12はスピーカーが10インチなので、オリジナルよりは低域に余裕があるかな・・・

ということで、早速作りましょう。

つづく・・・