2009年5月31日

18W SuperLite その1

先日スタジオにMarshall Lead12改(Dr.Z Mini Z)を持って行った。スタジオといっても、練習用に時間貸しをしてくれるライブハウスなのだが。そこには、Marshall JCM2000とかRoland JC120とかが常備されているんだけど、やっぱり5W+10インチでは音圧・音量で負けてしまう。まあ、当たり前なのだが・・・

何とかもっと音量が出て、実用的なLead12改君にならんもんかといろいろと考える。

 だったら18Wのプッシュプルにしてしまえ!

ということで、Mini Zは他のシャシーにノックダウンして、早速入れ替えてしまおう! と思い立ち、いろいろ回路図を漁ってみた。そこで目に付いたのが「18W SuperLite」だ。回路図はココ。最初はLiteIIbを作ろうかと思ったのだが、SuperLiteはトレブル・ミドル・バス(いわゆるTMB)とゲインとマスターがあって、ちょうどLead12とぴったり。Marshall系ということで、作ることにした。

いつも覗いている18watt.com(ちなみにココも会員制)に基板レイアウト図がアップされているのを見つけたのだが、バージョンが違うのでレイアウトが微妙に異なっている。たっだら、そのレイアウト(PCB)を元に、最新v3に改造してやろう、と思い立つ。しかしながら、アップされていたPCBは両面基板。今までは片面の基板しか作ったことがないので、この際両面基板にチャレンジしてやろう! ということで、サンハヤトの両面感光基板を購入。

まずはイラストレーターでアップされていたPCBを裏表トレース。そして、違っているところを修正した。両面になると位置あわせが大変。多少のずれは覚悟してエイヤーで作ってみたのがコレ。

P1060379.JPG

P1060381.JPG

う〜ん、やっぱりずれてしまった・・・ orz
しかも、今まで作った中で最大の基板サイズ。まあ、致命的なズレではなかったので、このままいくとする。さて、ただいま極度の金欠なので、まったりといくことにしよう。
 
 

2009年5月24日

Boss OD-3 その2

Boss OD-3制作の続き。

ケースの加工とラベル、組み込みへと移る。

od-3_2.JPG

本当はHammond 1590Bで収めたかったのだが、基板の横幅が大きかったので泣く泣く1590BBサイズにした。またまた乾電池無し仕様。

さて、ラベルを貼って完成っと。ラベルは何も凝ってなくて、ゴシック系の文字にOD-3の黄色を採用。まあ、シンプル・イズ・ベストということにしておく。

od-3_3.JPG

早速音を出してみよう。

録音環境は、アンプがJazz Chorus 50、マイクはSM57、オーディオインターフェイスを通してCubase SX3で録音。ギターはヴァレイアーツのストラトでリアのDuncanカスタムを使用。

まずは、レベル12時、トーン12時、ドライブ9時の音。





おおっ! いいんでねーの? ジャキっとした感じで今時のオーバードライブって感じ。トーンを絞れば丸い感じにもなる。いかん。コレは俺の好みだ・・・

次にドライブを12時に。





これだ! これがいい! スゲー気に入った。Boss侮れん! シングルコイルでも合いそう。低域も結構出てる。

最後にドライブ3時。





結構ザクザクなリフでもいけそうだね。まあ、確かに個性的ではないけど、裏を返せば使いやすいって事なのかな? ドライブを上げれば結構歪むので、いろんなジャンルに幅広く使えそう。

コレはしばらく、メイン歪みになりそうな予感・・・
 
 

2009年5月16日

Boss OD-3 その1

いきなりだが、ブログのテンプレートを変えてみた。
このブログは、かの有名なMovable Typeを使用しているのだが、めんどくさくて始めた当初のv3.31からアップグレードをしていなかった。で、最近設定をいじくっているうちに表示がおかしくなってしまって、こりゃいっそのこと最新のv4.25にしてしまえ! ってことで、アップグレード&デザインも一新した。

さて、アンプ制作も一段落して、久しぶりにエフェクターでも作りますか、ということで、今回はBoss OD-3を作ることに。このオーバードライブ、結構評価高いのね。至る所で「イイッ!」と評判。まあ、ヤフオクとかで中古を落とした方が安いのだが、ジサッカーとしては自分で作っておきたい。

ボスのオーバードライブと言えば、私は真っ先にSD-1「スーパーオーバードライブ」を思い出す。高校生の時、初めて買ったエレキギター「YAMAHA SG-1000」とともに買ったのがSD-1。当時は「なんだ、全然歪まねーじゃねーか! もっとがっつり歪んでくれよ!」と、すぐにDS-1を買ったっけ・・・ はい。バリバリのハードロック・ヘビメタ少年でありましたw たぶん、実家の倉庫のどこかに眠っているはず。

「OD」の名が付いているとすると、やはり名器OD-1系なのか? と思いきや、Bossのサイトでデモを聞いてみる限り、結構エッジの立ったクランチ系。何となくBD-2「ブルースドライバー」系の音を太くした感じ? BD-2は好きな音なので、早速作ってみよう!

いつものように回路図はフリスト。オーバードライブのくせに、結構複雑だね。何となくBD-2とよく似た回路。オペアンプも同じM5218ALだし。似た音なのも頷ける。

結構複雑な回路なので、レイアウトめんどくせ〜と思っていたら、時々利用するGinga Dropsさんの掲示板に、誰かが作ったレイアウトがアップされていたのでそれを使わせてもらうことにした(現在掲示板は、なぜか閉鎖されている・・・)。

ということで、早速基板を作成。

P1060338.JPG

う〜ん、結構複雑・・・

2009年5月10日

Dr.Z Mini Z その4

いろいろ事件が起こったが、なんとか完成したMarshall Lead 12改(Dr.Z Mini Z)君。

Mini Zはワンボリューム・ワンインプットなので、余分な穴にはホールソーで穴を開けるときに出来るクズを詰めて、裏からホットボンドで止めた。

裏はこんな感じ。

スピーカーアウトは、他のキャビでも鳴らせるように4Ω・8Ω・16Ωの切り替え式にした。普段は8Ω。

さて、早速音をアップ。このアンプ、12時まではほぼクリーン。12時を過ぎるとだんだん歪み出すのだが、クリーンは正直言ってあまり良くない。抜けが悪いというか籠もっているというか・・・
クランチ主体のアンプだろう。

ということで、まずはボリューム12時。フロント(シングル)で弾いてみる。





クリーンから歪みはじめって感じ。もう少し抜けがイイといいんだが・・・
そして9時。リア(ハンバッカー)で弾きはじめ、最後の方でフロント。





なかなかイイね。やはり元気なクランチサウンドがこのアンプの得意なところだろう。シングルアンプ独特のパンチのある音だね。さすがに低域は出ていないけど、適度な箱鳴りで気持ちがいい。
最後にフルアップ。リア(ハンバッカー)オンリー。





いや〜、なかなかいいんではないの? 決してMarshall系の音ではないけど、Youtubeで聞いたMini Zのサウンドに近い。気持ちいい!

出来た直後に気になっていたハムノイズも、あまり気にならなくなった。まあ、ギターアンプなんて、多かれ少なかれノイズはつきものなので気にしないことにする。

ということで完成! 5Wととはいえ自宅では爆音。今度、練習スタジオでも使えるかどうか実験してみよう。
 
 

2009年5月 9日

Dr.Z Mini Z その3

基板とシャシーの穴開けの次は、組み込みと配線。

配線が終了して、配線をチェックし、いよいよ音だし・・・ というところでいろいろ事件が発生。

事件その1

 ジャンクで落としたMarshall Lead12だが、スピーカーに繋いでも音が
 鳴らない・・・
 あれ? と思い、別のキャビでならしてみると「ちゃんと鳴る」。
 どうやら、スピーカー不良のジャンクだったらしい! ガーン!
 しょうがないので、ヤフオクにてセレッションの「G10S-50」ってのを安く落札。
 50Wはオーバースペックだが、安かったのでイイかと。
 ということで一週間作業がストップ。

事件その2

 無事にスピーカーが届いて、早速取り付ける。
 音は最高にイイ! フルアップ時のクランチサウンドがスゲー心地よい!
 でも、最初に懸念したとおり、

  「ぶーーーーーーーーーーーーーーーん」

 ハムノイズが結構でかい。やっぱ、トランス類を内蔵にしたせいだろうか?
 アース関係も気を遣っているつもりなので、やっぱトランスが犯人なんだろう
 か・・・ 念のため、電源トランスに一番近い33μ/450Vを47μ/450Vに
 変えてみるか・・・ ということで、またネットで発注。一週間待つこととなる。

事件その3

 注文していた電解コンが到着し、早速取り付ける。
 ウイスキーをチビチビやりながら作業。電解コンを取り替えるだけなので
 楽勝・・・ と、完全にナメていた。

 さて、スイッチオン。

  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 あれ? 音が鳴らない! なんで????

 しばらく様子を見ていたら、いきなり「バシッ」とヒューズが飛んだ。
 まばゆい光とともに。慌てて電源を落として、よく見てみると・・・

  電解コンの+リードを切り忘れてシャシーに接触しかかっているではないか!

 アホか俺・・・orz
 はい。ショートです。シャシーにはアースが落ちているので、当然ショート。

 で、リードを切り落として、新しいヒューズを入れて、電源オン。

  「パシュッ(ヒューズが飛ぶ)」

 あれ? もうショートはしていないはずだが・・・
 ここで焦り出す。なんか、ぶっこわしちまったぞ!! どこだ??

 こういうとき、人間ってパニックになりますね。あとから思えば、
 完全に冷静さを欠いてしまっていた。ヒューズを入れ替えて
 もう一度電源をオンにしても、瞬時に切れてしまう。同じ事を5回も繰り返す。
 切れたヒューズの山・・・ 今から思えば、必ずどこがショートしているのだから
 何回やっても同じなのだが・・・
 この時点で完全にパニックになり、いつもmixiでお世話になっている、
 知る人ぞ知るドクトルアボンヌ氏に連絡を取る。
 (ごめんなさい。許可無く名前を出してしまいました・・・)
 氏から
 「馬鹿者! 冷静になりなさい! とりあえず一晩おいて、再度見直せ!」
 とアドバイスをいただき、とりあえず寝る。
 (でも、そのとき、勢い余って電源トランスを発注してしまっている)

 一日おいて、冷静に分析してみる。
 どこかがショートしているからヒューズが飛ぶのであって、その原因を
 探ればいい。まず怪しいのがブリッジ整流用のダイオード。コレの一つでも
 逝っていればショートする。テスターで確認してみるが、異常なし。
 ヒューズ、電源トランス、整流ダイオードのみにして電源をオンしても
 やはりヒューズが飛ぶ。今度は電源トランスから整流ダイオードを外して
 再び電源オンする。やはりヒューズが飛ぶ。
 これはやはり、電源トランスが逝ってしまっているに違いない!
 ひとまず電源トランスが到着するまで待ち、新しい電源トランスを接続し、
 まずはトランスのみで電源オン。
 ヒューズは飛ばない! 整流ダイオードを繋いでも飛ばない!
 やはり電源トランスが逝ってしまっていた!
 ということで、基板に電源を供給して、再び電源オン。

  「ズギャーーーーーーーーーーーーーーン」

 おおっ、鳴った鳴った!

まあ、今から考えれば、すべての原因が

 「酔っぱらいながら作業した」

事だろう。何百ボルトもの高電圧をいじくるのだから、油断は禁物。
ヤバイヤバイ。

ただ、ハムノイズは依然として消えない。内蔵にしてしまったトランス類の影響だろうか・・・
ということで、音はまた次回。


 
 

2009年5月 7日

Dr.Z Mini Z その2

前回からかなり間が開いてしまったけど、その2。

まずは基板を作成。

実は、フリストには回路図とともに内部写真もあったので、出来るだけ同じような部品になるように揃えた(といっても、出力トランスも同じでないと意味がないのだが・・・)。シングルの出力トランスにあまりいいのがなくて、5Wぎりぎりだけどコレにした。5Wギリギリはやばいだろうか? まあ、駄目ならもう少し大きめのモノに変えよう。

Marshall Lead12のシャシーは非常に分厚い鉄板で、電源トランス用の四角い穴を開けるのが面倒だったので、この際トランス類はシャシーの中に納めてしまうことに。ハムノイズとか心配だけど・・・ 縦型の電源トランスで、280Vと6.3Vがあるものが全然無くて、しょうがなくヒーター用6.3Vのトランスと電源用280Vのトランスの二つを乗せることにした。ますますノイズが心配。せめて出力トランスだけでも外に出せば良かったのだが、結局全部内蔵することにしてしまった。

さて、お次はいよいよ配線。