2006年3月16日

映画 「私の頭の中の消しゴム」

私の頭の中の消しゴム.jpg

久々に映画でも借りてくるか! ということで、何の意味もなく本作品をチョイス。韓国映画はほとんど見たことがないんだけど、どんなもんだろうと、ちょっと期待。

題名から察するに、脳疾患かなにかで記憶が失われていく物語なのだろう、と思いながら、たとえば「解夏」のように「目が見えなくなる」、とか、「博士の愛した数式」のように「記憶が80分しか持たない」、とか、「世界の中心で愛を叫ぶ」のように「最愛の恋人が死んでいく」とか... すでに見る前から涙腺がやばそうになりながらPlayボタンを押す。

結論から言うと「泣けた」。何とも切ない。

でも...

後から思い返せば、なんだか腑に落ちないというか、無理矢理というか、見ている最中は、「まあ、文化の違いっていうのもあるんだろうな」と思って見ていたんだけど... たとえば、

(1)
若年性アルツハイマーを扱っている作品なのに、ホームでタバコの火を借りる所から物語が始まっている。出てくる医者も、患者の前でガンガンタバコを吸う(あり得ん!)。主人公の男もガンガン吸う(この病気の原因の一つとして、喫煙の影響が上げられている)。このあたりは非常に無神経だ。当事者が見たら怒ると思うよ。

(2)
主人公の女が、冒頭いきなりコーラを一気飲みして、おもむろにゲップする。とてもかわいい女優なのに、それはないだろう... しかも、ゲップする意味がわからない。ただ笑いを誘いたいだけなのか何なのか??? お下品きわまりない。

(3)
はじめの2/3は、恐ろしいスピードで結ばれたバカップルのイチャイチャ加減が延々と続く。「あれ? なんだ! ただ忘れっぽい女の話なのか? ファインディング・ニモでいうドリーみたいな?」って勘違いしそうなぐらい。後の1/3で急激に病状が悪化する。「こんな幸せな二人が...」っていう意図が見え見え。

他にもいろいろあるんだけど、書いちゃうとストーリーバレバレなんで書かないでおこう。

この映画、あちこちで評価が賛否両論。「激泣けた!」ってのと「怒!! ふざけんな!」ってのと、パッキリ2分の評価。繰り返すけど、私は泣けた。でも、もう見ないと思う。見て泣いた後でドッチラケって感じ。

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