2006年9月11日

「小さき者へ」 重松清

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いや〜、重松ワールドにまたヤラレてしまった... 親と子、大人と子供をテーマにした全六編の短編集。「そういえば子供の頃、大人(とか親)にこんな風に言われるのがイヤだったなぁ」とか、「今から考えればつまんないことだけど、子供の頃はこんな事で悩んでたなぁ」とか、出てくるエピソードは共感できることばかりなのだが、同時にそれらを忘れかけている自分を思い知らされ「ハッ」としてしまう。「大人だって昔は子供だったんだ!」という、当たり前なんだけど忘れてしまっている事を、上手く物語に置き換えて、我々に説教しているようだ。

超お奨め! というか重松清はどれでもお奨め。

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